脂肪肝

肝臓に過剰に脂肪が沈着した状態を脂肪肝といいます。脂肪肝は通常、腹部超音波検査で診断します。ここでいう脂肪とは、中性脂肪(トリグリセリド)のことです。脂肪肝を起こす三大原因は、肥満、飲酒、太った人の糖尿病です。

脂肪が肝臓の細胞内に蓄積していくと、肝細胞は破壊され、細胞内に存在するGOT(AST)、GPT(ALT)が血液中に流れ込みます。血液検査をすると、脂肪肝の人ではこれらの量が増加していることがわかります。

つまり、GOT・GPT値が高ければ、肝細胞が障害されていることがわかるということです。また、過剰な飲酒習慣があると、肝臓内に存在するγ(ガンマ)GTPの産生が高まります。血液検査でγ-GTP値が高い場合は、飲酒の習慣を見直す必要があります。

これまでは、お酒をたくさん飲むと脂肪肝からアルコール性肝炎、そして肝硬変へと進んでいくことが問題視されていました。しかし、飲酒の習慣がない人でも、症状がほとんどないまま肝硬変、肝臓がんへと進行していく「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」という病気が起こることが、最近わかってきました。

NASHの詳しい原因はわかっていませんが、糖尿病に関係する「インスリン抵抗性」が深く関わっているとみられています。インスリン抵抗性は、糖の代謝に関係するインスリンが効きにくくなっている状態です。

内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞が出す悪玉のアディポサイトカインの作用でインスリン抵抗性が増しますが、この悪影響が肝臓に出たのがNASHではないかと考えられています。

睡眠時無呼吸症候群

10秒以上呼吸が止まることを無呼吸といい、睡眠中に好む呼吸が1時間に5回以上、あるいは7時間の睡眠中に30回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群といいます。扁桃腺が大きいなど本質的な原因のほか、肥満なども原因となります。

太っている人はのどの周りにも脂肪がたくさんくっついているため、立った状態では問題ないのですが、あお向けに寝た状態では気道が狭くなり、いびきや無呼吸がおきるのです。そのほか、無呼吸はお酒を飲みすぎたり、鼻詰まりのときなどにも起きやすくなります。

睡眠時無呼吸が問題になるのは、睡眠が浅くなるために熟眠感がなくなり、朝方は疲労感が残り、昼間は眠くなって会議で寝てしまったり、集中力がなくなったり、時には交通事故を起こすなど、生活に大きな損害を及ぼすことになります。

また、睡眠中寝汗をかく、口呼吸のために起床時にのどが渇く、口臭がひどいなどのトラブルもあります。さらに、無呼吸状態が続くと交感神経が興奮状態となり、不整脈や高血圧を起こしやすくなります。

治療法としては、扁桃腺や鼻の手術、鼻からマスクで空気を流すCPAP(シーパップ)、眠るときにマウスピースを装着する方法などがあります。肥満の人で睡眠時無呼吸がみられる場合は、まず体重を減らすことが一番の近道で、これだけで無呼吸がなくなることがあります。