脈拍数

家庭用血圧計は、血圧値とともに脈拍数も表示されます。血圧が上昇する原因は、緊張による交感神経刺激があります。そして、交感神経機能が活発になると脈拍数も増加します。ですから、血圧も脈拍数も上昇するときは、緊張によるものだと考えられます。

脈拍数も日々の状態に応じて変動します。例えば、寝る前のリラックスした状態ではおおよそ毎分50〜80回ですが、いつも80回以上ある場合は、ストレス状態が続いている可能性があります。
100回以上あればホルモン異常、心不全など、何かしら心身の異常が存在するかもしれないので、医療機関で調べてもらう必要があります。

一生のうちに心臓が動く回数には限界があるため、脈拍数が多い場合は長寿が期待できないことが知られています。日頃から軽い運動をする、喫煙をやめる、ストレスを歯さsんすることで、脈拍数は少なめにすることが可能です。

メタボリックシンドロームの人の脈拍数は、そうでない人に比べ、明らかに多いことがわかっています。特に拡張期血圧が高い人、血糖値が高い人では脈拍数が多いことがわかりました。内臓脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性が引き起こされて交感神経が活性化し、脈拍数が増加します。

なお、脈拍数が少なすぎる場合、特に40回未満では臓器が必要とする血液を十分に供給できなくなります。めまい、目の前が真っ暗になる、フーッと意識が遠のくなどの症状があれば、速やかに医療機関を受診する必要があります。

高血圧を改善する運動

運動は体にとってさまざまな効果的なはたらきをします。高血圧の人にとっては、等張性運動のような、全身をダイナミックに動かす運動が血圧を下げる効果があります。

一方、運動をすると筋肉にたくさんの酸素を運ばなければならないため、脈拍は上がり、同時に血圧も高くなります。普段血圧が高めの人は、運動によって急激に血圧が上がらないように気をつけなければなりません。等張性運動のような、息をこらえたまま一気に重い物を持ち上げたり、急激に運動強度を上げるダッシュ走のような無酸素運動は、高血圧の人には不向きです。

早朝は、自律神経系において夜間の脈拍を下げ血圧を下げる副交感神経から、活動のための交感神経に入れ替わる時間帯です。この変化が過度におきると血圧が上がりやすい(早朝高血圧)ので、早朝の運動はできるだけ避けましょう。

また、寒い日は帽子とてぶくるをつけ、首にはタオルを巻くなどして露出部を減らし、ウォームアップを入念に行なって、時間をかけて運動強度を上げていくようにします。

運動中や運動後は多量の血液や酸素を筋肉に運ぶために血管が広がり、拡張期血圧が下がります。これは一時的な運動の効果ですが、2〜3ヶ月続けていると降圧にはたらく物質の酸性が増加し、血管の弾力性もよくなって、収縮期血圧、拡張期血圧ともに下がり、運動による血圧の過大な上昇も緩やかになってきます。

高血圧の人の筋力トレーニングは厳禁ではありませんが、20〜30回は楽に繰り返せるくらいの運動内容にして、ゆっくりとした動作で息を止めないように注意します。

高血圧を改善する食事

血圧を適正に保つためには、塩分を控える必要があります。しかし実際は、濃い味を好む人が多い傾向にあります。高血圧の人は、塩味に対して鈍感になっていることを自覚しなければなりません。臓器を保護し、薬の機器をよくするためにも、減塩を心がけましょう。

和食は脂肪の少ない献立にできる反面、塩分量が多くなりがちです。そこで、魚であれば干物ではなく、生の魚を使うようにします。また漬物の代わりに酢の物に変えるだけでも、ずいぶん塩分を減らせます。

1日3回和食にするより、洋食を加えたほうが減塩しやすいので、朝はパンにするのもよいでしょう。朝や昼にコンビニなどの市販のおにぎりを食べている人は、夕食は薄味にしましょう。

かつて当方地方の人々は、1日30gの食塩を摂取していたため、高血圧で脳血管障害を発症しやすかったようです。一方、イヌイットの人は凍った生肉や魚を食べ、食塩をほとんどとらない食生活であったため、高血圧を発症しなかったといわれます。

国際的な疫学調査でも、食塩摂取量を減らせば高血圧の発症が減ることがはっきりしています。ただし、確実に血圧を下げることのできる食塩摂取量は1日3g以下で、これはかなり少ないといえます。現在、日本人の1日平均塩分摂取量は約12gと少なくなりましたが、今以上に少なくして危険を回避しましょう。