高血圧を改善する運動

運動は体にとってさまざまな効果的なはたらきをします。高血圧の人にとっては、等張性運動のような、全身をダイナミックに動かす運動が血圧を下げる効果があります。

一方、運動をすると筋肉にたくさんの酸素を運ばなければならないため、脈拍は上がり、同時に血圧も高くなります。普段血圧が高めの人は、運動によって急激に血圧が上がらないように気をつけなければなりません。等張性運動のような、息をこらえたまま一気に重い物を持ち上げたり、急激に運動強度を上げるダッシュ走のような無酸素運動は、高血圧の人には不向きです。

早朝は、自律神経系において夜間の脈拍を下げ血圧を下げる副交感神経から、活動のための交感神経に入れ替わる時間帯です。この変化が過度におきると血圧が上がりやすい(早朝高血圧)ので、早朝の運動はできるだけ避けましょう。

また、寒い日は帽子とてぶくるをつけ、首にはタオルを巻くなどして露出部を減らし、ウォームアップを入念に行なって、時間をかけて運動強度を上げていくようにします。

運動中や運動後は多量の血液や酸素を筋肉に運ぶために血管が広がり、拡張期血圧が下がります。これは一時的な運動の効果ですが、2〜3ヶ月続けていると降圧にはたらく物質の酸性が増加し、血管の弾力性もよくなって、収縮期血圧、拡張期血圧ともに下がり、運動による血圧の過大な上昇も緩やかになってきます。

高血圧の人の筋力トレーニングは厳禁ではありませんが、20〜30回は楽に繰り返せるくらいの運動内容にして、ゆっくりとした動作で息を止めないように注意します。