体の中の不要物は血液によって腎臓に運ばれて濾過されて、水と混ぜて尿として排泄されます。しかし、腎臓に糖分が多い血液に長年さらされ、腎臓内の細い血管が硬く狭くなると、この濾過作用が十分に作用しなくなります。
その結果、体に必要なたんぱく質が尿に漏れ出てしまい、尿検査をすると微量アルブミンの量が増えてきます。アルブミンはたんぱく質の1つで、早期の腎臓障害を調べるには、尿中の微量アルブミン量を調べる検査が有用です。多量のたんぱくが尿から失われると、体内のたんぱく量が減少していきます。
たんぱくなど必要な物質が尿中に漏れ出てしまう一方で、不必要な老廃物は腎臓から排出されず、体内に残ってしまいます。血液検査で尿素窒素(BUN)あるいはクレアチニンという項目がこの老廃物に相当し、その量を調べることで腎臓の機能を知ることができます。
ただし、これらの値は腎臓機能が半減しないと異常値を示しません。そこで、シスタチンCやクレアチニン・クリアランスなど、さらに詳しい項目を検査することによって、濾過機能がどれだけ残っているかをチェックする必要があります。
腎臓の機能が低下するにつれて、むくみや食欲低下、だるさ、貧血、意識低下などの症状が徐々に現れてきます。
クレアチニンが8mg/dli以上で人工透析へ
クレアチニンが8mg/dl以上になると、強制的に老廃物を体外に排泄させなければ習い事態といえます。この方法が人工透析です。毎年、糖尿病が原因で人工透析を受け始める人は13000にものぼります。
人口透析になると、1回4時間・週3回の治療を生涯受け続けなくてはなりません。糖尿病性腎症を起こさないための最大のポイントは血糖値のコントロールにあります。ヘモグロビンA1cが6.5%以下になるようにしましょう。





